チューリップ

チューリップは皆さんが一度は目にしたことがあるくらい有名で人気の花です。また、チューリップを育てた経験のある人も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなチューリップにまつわるお話から花言葉やチューリップの見どころのスポットなどの情報満載でお届けします。ぜひご覧になってもっとチューリップのことについて知っていただけたら嬉しいです。

チューリップとはどんな花?

チューリップはユリ科チューリップの属の多年草です。そのチューリップの品種はなんと5,000種類以上存在すると言われており、その中のおよそ1,000種類が世界各地で育てられています。それに伴い、花の色や形も様々なチューリップが存在しています。栽培難易度は非常に低く、初心者でも手軽に育てられるため、非常に人気のある花です。

和名を鬱金香(うこんこう)といい、この花の香りがカレーのスパイスや食品を黄色く染める際に使われるウコンのような臭いがすることからこの名前が付けられました。そのため、チューリップの香りはあまりよく印象がありますが、近年では品種改良もすすんでいるため、香りのよい品種も増えてきています。また、1970年頃までは、「ぼたんゆり」という和名でも呼ばれていました。

学名 Tulipa
科・属名ユリ科/ チューリップ属
英名 Tulip
原産地 トルコ(アナトリア地方)
開花期4月~5月
花の色白、赤、ピンク、オレンジ、黄
栽培難易度★☆☆☆☆
植え付け時期10月~12月
草丈10~70cm
別名鬱金香(うこんこう)

チューリップの色別の花言葉

チューリップ共通の花言葉には、「思いやり」という花言葉がありますが、チューリップには色別に花言葉が付けられており、その色によって意味がまったく異なってきます。では、実際にチューリップの色別の花言葉を見ていきましょう。

赤いチューリップの花言葉

赤いチューリップ

赤いチューリップの花言葉は5つもありますが、やはり赤い色から情熱的な恋愛をイメージさせる花言葉が付けられています。

  • 愛の告白
  • true love(真実の愛)
  • eternal love(永遠の愛)
  • romantic love(ロマンチックな愛)
  • believe me(私を信じて)

黄色いチューリップの花言葉

黄色いチューリップ

黄色いチューリップの花言葉は、赤いチューリップと違って切ないイメージ花言葉が存在します。また、黄色は活発なイメージがあるので、そのイメージにちなんだ花言葉もつけられています。

  • 望みのない恋
  • 報われぬ恋
  • 明るさ
  • 日光

チューリップの誕生花

チューリップの誕生花も花言葉と同じように色によってことなっており、赤いチューリップの誕生花は、1月31日と3月6日、黄色チューリップの誕生花は、3月13日、3月20日、5月17日となっています。

チューリップの品種

チューリップ

チューリップには約5,000種類もの品種が存在しており、そのなかで1,000種類ほどが世界各地で栽培されているということは冒頭でも説明しました。その非常に多くのチューリップの品種のなかから、今回は一部をご紹介していきます。

シルバークラウド

シルバークラウドは一重咲きのチューリップの品種でトライアンフ系のチューリップです。淡い紫色のスラっとした外観が特徴で、オランダや日本では富山県で栽培されています。

ピンクダイヤモンド

ピンクダイヤモンドはパステルピンクの可愛らしい花が特徴のチューリップです。シングルレイト系のチューリップで、その花の色や花姿から日本でも大変人気がある品種です。

ハウステンボス

チューリップの品種のひとつ「ハウステンボス」は2000年に誕生した比較的新しい品種です。その名前のとおり、チューリップのおすすめスポットでもあるハウステンボスで作られました。この品種は、フリンジ咲きである「ファンシーフリル」と「ヨハン・グーテンベルグ」というふたつの品種を掛け合わせて作られており、淡いピンクと白のフリルのような形をした可愛らしい花が特徴です。

チューリップを国花としている国

チューリップを国花としている国は意外と多く存在しています。その中には、チューリップで有名な国から意外な国までさまざまな国がありますので紹介します。

  • オランダ
  • トルコ
  • ハンガリー
  • アフガニスタン
  • イラン

チューリップを県花としている県

日本国内では、チューリップを県の花、すなわち県花として制定している県があります。

  • 新潟県
  • 富山県

チューリップは食べられる?!

チューリップ

じつはチューリップは食用としても利用されていることはご存知でしたか?

チューリップの球根は糖度が非常に高くデンプンが豊富なため、オランダでは食用としてのチューリップの栽培が盛んにおこなわれています。その球根は主に製菓材料として使用されており、花はサラダや菓子の添え物として生で食べたり、花を用いた料理につかったりしています。日本国内でも近年は生産量が増えており、ネット通販などで手軽に手に入れることができるようになっています。

ただし、食用として利用できるチューリップは専用の品種で、一般的な園芸品種のチューリップは灰汁が強く、農薬などの問題もあるため食用として利用することはできません。また、チューリップの多くの品種で心臓毒であるツリピンという毒素を含んでいるほか、球根は傷つくとアレルギー性物質のツリピンAという物質を生成するため注意が必要です。

チューリップのおすすめスポット

ハウステンボス(長崎県)

チューリップのおすすめスポットとしてまず挙げられるのが長崎県佐世保市にある「ハウステンボス」です。中世ヨーロッパの街並みを再現したテーマパークで、広い園内にはさまざまな花が植えられており、年間を通して花を楽しめるスポットです。ハウステンボスでは毎年チューリップ祭りを開催しており、ハウステンボス独自の品種をはじめとしたさまざまなチューリップやイベントを楽しむことができます。

名称ハウステンボス
住所長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
見ごろ4月~5月

なばなの里(三重県)

三重県にある「なばなの里」はバラ園・はなしょうぶ園などの日本最大級のフラワーエリアや9,000㎡という広大な温室のベコニアガーデンなどがあり、一年中花を楽しむことができるフラワースポットです。その中でも、13,000㎡という日本最大級の花ひろばで繰り広げられるチューリップまつりは圧巻です。チューリップの品種も非常に多く、園内には200種類の約180万株という数のチューリップのが咲き乱れています。

なばなの里には、花だけではなく温泉施設や地上45mから360°の景色を楽しむことができる展望台などさまざまな施設が併設されているので、家族連れやカップルなどを問わずに楽しむことができるスポットです。

名称なばなの里
住所三重県桑名市長島町駒江漆畑270
見ごろ4月~5月上旬

国立ひたち海浜公園(茨城県)

ひたち海浜公園

ネモフィラで有名な「国立ひたち海浜公園」はチューリップのスポットとしても非常に有名です。東京ドーム41個分という超広大な園内には四季折々の花が咲き乱れており、4月下旬頃にはチューリップとネモフィラのコラボレーションが楽しめます。そのほかにもさまざまな花を見ることができる、おすすめのフラワースポットです。

名称国立ひたち海浜公園
住所茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
見ごろ4月~5月上旬