春を彩る黄色い絨毯・菜の花の魅力をご紹介!

春を彩る花のひとつとして人気の菜の花。その黄色い花と青い空のコントラストは素晴らしく春の訪れを感じさせてくれます。そんな菜の花の花言葉やその花言葉の由来、菜の花のおすすめスポットなどを紹介していきます。

菜の花はどんな花?

菜の花とは実はアブラナ科アブラナ属の総称です。そのため、菜の花という名前の花は存在しないのです。一般的に私たちがよく菜の花と言っている花は、「アブラナ」の花で、アブラナまたはセイヨウアブラナの別名として菜の花という名前が用いられています。

菜の花には観賞用のほか、菜種油を採取するためのナタネや食用とされるナバナという品種があります。食用の場合には開花する前のつぼみの状態で収穫することで苦みが少なく、柔らかいため美味しく食べることができます。

寒さに非常に強い一年草で、初心者でも簡単に育てる事ができます。ただし、アブラナ科のためアブラムシなどの害虫がつきやすいという点には注意が必要です。

学名 Brassica rapa
科・属名アブラナ科・アブラナ属
英名Turnip rape, Chinese colza
原産地大西洋岸、地中海沿岸のヨーロッパ
開花期2月~3月
花の色黄色
栽培難易度★ ☆ ☆☆☆
種まき時期9月~10月

菜の花の花言葉

菜の花の花言葉

快活

菜の花の花言葉のひとつ「快活」の由来は、その黄色い色が明るく活発なイメージを連想させることから、この花言葉がつけられました。

競争

菜の花は多くの花が密集して咲いていることが多く、その中でお互いに競う合うように咲いている姿からこの競争という花言葉が付けられました。

明るさ

菜の花の鮮やな明るい黄色の花が、見ている人の心を明るくするということからこの花言葉がつけられました。菜の花の花言葉には他にも「豊かさ」、「快活な愛」、「小さな幸せ」などポジティブな花言葉が多くつけられています。

菜の花誕生花

菜の花は2月6日生まれの誕生花です。

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菜の花の種類

アブラナ

アブラナ

アブラナは、アブラナ科アブラナ属の二年生の植物です。古くから野菜や油を採るために栽培されてきた作物で。「ナノハナ」「ナタネ」という別名で呼ばれることもあります。

アブラナの原種は、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に生えていた雑草が、農耕文化と共に東アジアへ移動してきたとされています。日本では弥生時代以降から利用されており、江戸時代には植物油の採油目的として栽培され、その採油されたものが「菜種油」と呼ばれています。

セイヨウアブラナ

セイヨウアブラナ

セイヨウアブラナも、先述したアブラナと同じく、アブラナ科アブラナ属の二年生植物です。食用油の原料として、世界で広く栽培されている品種です。日本在来種のアブラナと特徴が非常に似ていますが、それとはまた別の品種となっています。原産地は北ヨーロッパからシベリアにかけての海岸地帯です。

草丈は30cmから150cmにもなります。日本在来種のアブラナとの見分け方は、葉が厚く茎が粉のような白味を帯びていることと、花が大きく、がくが開かず斜めに立ち上がって花びらに接していることで見分けることができます。

一度の収穫量が多いため、油や肥料の原料として栽培されています。食用として食べることもできますが、日本在来種のアブラナと比べて固く、食べられる部分も限られています。

セイヨウカラシナ

セイヨウカラシナ

セイヨウカラシナは、アブラナ科アブラナ属の一年生植物です。中央アジアを原産地としており、日本への伝来は弥生時代といわれています。春先の堤防や、河川敷で開花している菜の花の多くはこのセイヨウカラシナです。

食用として栽培され、葉茎は油炒めやおひたし、漬物などに利用されます。高菜や搾菜(ザーサイ)は、セイヨウカラシナの変種とされています。また、種子はからしの原料となり、オリエンタルマスタードとも呼ばれています。

キサキノナタネ

ナタネ

キサキノナタネは、国内で最も栽培されている中晩生のナタネです。耐雪性、耐倒伏性に優れているので、寒冷地や寒地向きの作物となっています。また、一度で収穫できる量が多いため、日本国内では食油用として盛んに栽培されており、北海道や青森県の他、秋田県などで栽培されている国内作付け1位の品種となっています。

通常、日本在来のナタネには、エルシン酸と呼ばれる心臓を衰弱させる成分が含まれていましたが、品種改良により、エルシン酸を含まないナタネである、キサキノナタネが栽培できるようになりました。現在ではナタネ油の原料となるナタネは、すべて北海道の農家で育てられたキサキノナタネが使用されています。

菜の花のおすすめスポット

いすみ鉄道【千葉県】

いすみ鉄道と菜の花
住所千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264
見ごろ3月上旬~4月上旬

千葉県房総半島のいすみ市と大多喜町を結ぶ電車として知られている「いすみ鉄道」は、大原駅から上総中野駅まで14の駅があり、景色を楽しみながら房総半島を横断できる鉄道です。

そしてこの、いすみ鉄道は千葉県の菜の花のスポットとしても非常に有名で、毎年3月上旬から4月上旬には、黄色いじゅうたんを敷いたような美しい菜の花が線路沿いに咲き乱れます。その黄色い花と車両と青空のコラボレーションは春の訪れを感じる絶景として一見の価値があります。

また、桜の開花時期には桜と菜の花とのコラボレーションを楽むことができる、隠れた桜の名所でもあります。

猪苗代ハーブ園 【福島県】

猪苗代ハーブ園 菜の花と磐梯山
住所福島県耶麻郡猪苗代町川桁字天王坂2414
見ごろ4月下旬~5月中旬

福島の人気観光地である「猪苗代湖」は日本で4番目に大きい湖です。その猪苗代湖の近くにある菜の花のスポットが、磐梯高原リステルパークにある「猪苗代ハーブ園」です。ここは、菜の花のほかに約500種類のハーブと、ダリア・コキア・向日葵・コスモスなどさまざまな花を楽しむことができるハーブガーデンです。菜の花の時期には、一面の黄色い絨毯と青い空、そして雄大な磐梯山という素晴らしい景色を楽しむことができます。

また、猪苗代ハーブ園は花を見るだけではなく、花摘やハーブを使った石鹸づくり体験、アニマルキャンドル作りなども楽しむことができるので家族連れでも安心して楽しめるスポットです。